2021年6月25日金曜日

てめえの血は何色だ?

 今月21日に池袋暴走事故の裁判で被害者参加制度を使い、遺族の松永さんが飯島被告に直接質問した。

この日松永さんの「無罪を主張していますね」という問いに「心苦しいと思うが、アクセルとブレーキの踏み間違えの過失はない」と答えた。被告は今までの公判で「車に異常があった」とあくまで車が悪いのであって自分自身に非は無いと主張してきている。被告人質問では「エンジンが異常に高速回転してパニックになり、ブレーキペダルを踏んだがますます加速した」とも供述している。

何か違和感を感じる、パニックになりながらもブレーキペダルを踏んだという事だけははっきり覚えてるんだ、、、パニック状態で踏み間違いをしていないと言い切れるのは何故なんだ。この人が元居た工業技術院とは、工業技術院は、鉱工業の科学技術に関する試験研究業務の総合的遂行」だそうだ。自動車と直接関係はないしても科学技術を研究するところの責任者だった人が現在の科学技術を真っ向から否定するような主張、何故できんだ。

この点についてはさすがにトヨタ自動車も「車両に異常や技術的な問題は認められなかった」とコメントを出した。特定の交通事故に対してコメントを出すのは異例なのだそうだ。トヨタ幹部は公判終了後に、取材に対し「プリウスに乗る全ての方に安全安心な車だとお伝えしたかった。メーカーとしての責務だ」と話した。これを聞いてもの作りに携わる者としてのプライド、被告人に対しての怒りを感じた。

被告は恐らく無罪主張をし続けるのだろう、被告人に保障されている権利なので当然の権利なのだが、被告人本人は本当に過失無しと思っているのだろうか?数人の命を奪い、ケガを負わせ、日本が世界に誇る技術を否定するが、私は悪うございません全て車が悪いんです。ブレーキペダル踏んだんです。パニックになってしまったけどそれだけは覚えてるんです。異常に加速する車に乗ってしまった私って不幸じゃないですか、だから、私に罪はないですよ、私無罪ですよね?

この人には何色の血が流れているんだろう?